イケメンで、子煩悩で、自分がモテる事に無頓着なシングルファーザー。そして誰にでも心を開かせてしまう能力を持っているという、チートな刑事大友鉄。
しかし、妻が交通事故で無くなった事をきっかけに、総務課へ移動を願い出て育児に専念しようと心に決めます。しかしその能力を惜しむ上司から、度々事件捜査に駆り出されます。
本作では放火殺人で自首した女性弁護士が軸ですが、謎的な部分よりも鉄の愉快な仲間たちである柴と敦美に2人とのやり取りがとてもよい。外様である鉄を他部署なのに手厚くサポートする姿にホッとします。
子育ての事や、義母との気づまりな関係性、警察内部のゴタゴタ、そして事件の謎と命の危険など盛りだくさんで飽きさせないです。
不思議と警察ドラマの緊張感があまりないし、ぐっとこみ上げるような熱さが無いのは、やはり主人公の鉄のチートっぷりによるところでしょうか。でもそこがいいんじゃない!(みうらじゅん風)
読み終わった後大して何も残らないのでどうしても高得点を付けられないのですが、思いのほか楽しんで見てしまうドラマのように、この本も点数以上に楽しい本なので、もう何冊かシリーズを追って読みたいと思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年6月17日
- 読了日 : 2020年6月17日
- 本棚登録日 : 2020年6月17日
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