ナオミとカナコ

著者 :
  • 幻冬舎 (2014年11月11日発売)
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本棚登録 : 2682
感想 : 463
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奥田英朗さんは平均打率が高く、基本詰まらない本が無いイメージです。本作もスリリングな展開で、犯罪を犯したはずの2人を応援しながら読んでいるとあっという間に読み終わります。まずDV男が大っ嫌いなので殺害して頂けて非常にすっきり。そしてその後は予想通り夫の足取りを追う警察や家族との手に汗握るやり取りも熱いです。
最初はいけ好かないと思っていたキャラクターが、重要な味方になる展開も非常に楽しいです。
一つ残念なのは都合良すぎる展開が続き後半の息切れが感じられる所です。勢いは良いんですよ勢いは。エンターテイメントはリズムが大事ですから、十分に及第点だと思います。名作映画テルマ&ルイーズを思い出しました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年8月21日
読了日 : 2019年8月18日
本棚登録日 : 2019年8月18日

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