国際霊柩送還という知らなかった世界を知らしめてくれたノンフィクションです。いわゆる葬儀社ならば誰でも一端を知る世界ですけど、当然に国を跨ぐ遺体の搬出入も頻繁に起きるのでしょうが、その実態を初めて伝えた本ですね。そして取材対象となった送還業社の皆さんの人物像を通して浮かぶ死生感や思想や生き方考え方などが単なる生業ではない真摯な姿勢を見せてくれました。私事ながら親戚筋が東上した折りに突然の不幸となり空の便で還ってきましたが、国内とはいえ裏では様々な苦慮や手配があったのでしょうね。
色々な意味で興味深いノンフィクションでした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月12日
- 読了日 : 2021年5月12日
- 本棚登録日 : 2021年5月4日
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