ちよう、はたり

著者 :
  • 筑摩書房 (2003年3月1日発売)
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本棚登録 : 33
感想 : 7
4

エッセイ集。
ご本人の本職であられる織りや染めとその材料を賜る自然以外にも、社会情勢(同時多発テロ、水俣病 etc.)や、絵画や詩や小説とそれを作った画家や詩人や小説家(特にドストイエフスキがお好きなようでした)などに真正面から向き合っていると感じられました。

「緑」という色に関する記述は一読の価値ありです。
道を究めようとする人には多方面から知識が集まってくるのか、本人が集めようとするのかと思い、自分の寡聞ぶりを恥じました。

途中、白洲正子さんや石牟礼道子さんも登場します。
激しく生きる女性は、皆、私にトーベ・ヤンソンさんを思い出させます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ・随筆
感想投稿日 : 2010年5月21日
読了日 : 2010年5月20日
本棚登録日 : 2010年5月20日

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