蟹工船

著者 :
  • 青空文庫 (2004年12月1日発売)
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感想 : 16
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・蟹工船が数年前から若い人に読まれているという。
・蟹工船の監督も桜宮高バスケ部の監督も共通する点が多々ある。憎まれ役を演じて、最後には主役(船主であったり、教育委員会や市長)に捨てられる。
・船長も校長も雇い主の意向を重視(カニ缶の増産や運動部の成績向上での学校名のステータスを上げるなど)して、監督の暴行を見て見ぬふりをしていたくせに、いざとなったら、責任を回避して逃げる。監督も労働者や運動部員と同じく犠牲者なのだ。
・蟹工船でも脚気のために、命を落とした労働者が多くいたが、戦争(特に第二次世界大戦)でも、日本兵は戦闘で死亡した数より、病気(脚気やマラリア)で死亡した数の方が多いという。(病気の日本近代史・秦郁彦著)戦略ミスであり、軍上層部の責任は重い。
白米ばかし食べていると脚気になるという。小生は7分つき米を食しているが・・・・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 青空文庫+AudioBook
感想投稿日 : 2013年1月24日
読了日 : 2013年1月23日
本棚登録日 : 2013年1月24日

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