大地(一) (新潮文庫)

  • 新潮社 (1953年12月30日発売)
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(『世界史読書案内』津野田興一著 の紹介より):
「小説における、いわば大河ドラマである。王龍(ワンロン)という名の農民を主人公に、中国の19世紀から20世紀にかけての親子孫三世代の歴史が描かれている。そこには、清朝末期の農民の姿、地主との関係、没落と上昇、社会変動と伝統文化、古い社会の解体から革命による新しい価値観の創造へと、近代中国の歩んださまざまな側面が投影されている。パール・バックは1892年に生まれ、中国で育ったアメリカ人。」

わずかな土地を大地主の黄(ホワン)家から借りて耕す小作農の王龍(ワンロン)は、黄家の奴隷の阿蘭(アーラン)を嫁にもらうことになった。美しくはないが非常な働き者の妻を得た王龍は、子宝に恵まれ、黄家の土地を買うまでに運が上向き始めるが――。19世紀後半から20世紀初頭の激動の中国で、三世代に亘(わた)り命がけで道を切り拓く人々の大河ドラマ。著者にピューリッツァー賞、ノーベル文学賞をもたらした世紀の傑作。

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感想投稿日 : 2023年8月15日
本棚登録日 : 2023年8月15日

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