それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2016年6月26日発売)
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育児の合間に少しずつ読み進め、2ヶ月かけてやっと読了。
すやすやと眠る子ども達の隣で読み進めながら「この子達の未来のためにも、過去から学ばなければ」という気持ちが沸々と湧いた。

戦争に至る要因や適切なタイミングで降伏しない理由は複合的だが、結局、誤った選択へとひたすすむ人間の心理はシンプルである。

・物事の過大評価
・盲信、過信
・自身(自国・自分の所属する組織)の弱点を直視しないこと

等々、頑なで狭い視野を持つことは、人間を失敗へと導く。
それは現代も変わらない。

私の祖母は、戦後満州から引き揚げの際にソ連兵に捕まり投獄され、危険な目に遭いながらも数年後に日本への帰還を果たした。
もう一人の祖母は、地方に集団疎開したおかげで東京大空襲の被害に遭わなかったものの、大半の知人は亡くなったそうだ。

歴史から学ばなければ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年11月14日
読了日 : 2021年11月14日
本棚登録日 : 2021年7月15日

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