道尾さん作品、マジで外れません。
物語は静かに淡々と進んでいくのですが、情景描写が細かく、そして怖い…!気づいたら涼しいはずなのに1人じっとり汗かいてました笑
交互に進んでいく、境遇の似たきょうだい2組のストーリー。
最後はバイト先の店長である半沢の悪事が明るみになり、うまくいったように思えたが、
最後の最後で半沢が、本当はあの時もう継父は死んでいた。殺したのはお前だ、と…
それを聞かされた蓮は、そして殺害を依頼した楓は。これからどうなってしまうのだろう。
なんというか、殺人者と普通の人の違いなんて、もしかしたら大きな違いはなく、殺人者になってしまう危険性を誰でもはらんでいるのかもしれない。
例えばそのきっかけが、雨、かもしれない。
もう一方の兄弟は、継母と兄の確執も弟が思っていたものとは違っていたし、未来を感じさせるおわりかたで安心しました。
どんよりした雨の日、私にも龍が見えたりして…
雨の日には思い出してしまう作品になりそうです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年9月6日
- 読了日 : 2021年9月5日
- 本棚登録日 : 2021年8月25日
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