悪玉伝

著者 :
  • KADOKAWA (2018年7月27日発売)
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本棚登録 : 238
感想 : 36
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大坂の商家の相続争いが発展し、江戸で裁かれるに及ぶという大ごとになってしまった、“辰巳屋一件”が題材。

12年程前に、松井今朝子さんの「辰巳屋疑獄」を読みましたが、そちらとはまた違った切り口での展開でした。
この本では吉兵衛寄りな感じに描かれていることもあって、吉兵衛に同情的な気持ちを持ってしまい、彼がどん底まで落ちていく様が読んでいて辛かったです。
江戸の大岡越前守忠相サイドからも描かれていますが、大坂商人と、江戸の武家との価値観の違いが興味深く思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2020年読了分
感想投稿日 : 2020年1月13日
読了日 : 2020年1月13日
本棚登録日 : 2020年1月13日

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