映画のなかのアメリカ (朝日選書 795)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2006年3月1日発売)
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本棚登録 : 88
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良い本というのは、その一冊から次の世界へ、小さくても大きくてもこれまで知らなかったことにアクセスする道筋をパカっと開いてくれる本だと思っているのだけど、自分にとって(今のところ)これピッタリ。ちょっと映画の量が多いが。第二次世界大戦の帰還兵の扱いあたりから始めてくれてるのがめちゃくちゃちょうど良かったし、何より読みやすい。知りたかったこと、興味があったことをうまく掬いあげてくれているので手に取ってよかった。
映画を通して当時の社会情勢を知るのは本当に面白い。でも、もう10年以上前の本だということは念頭において考えなくてはならない。過ぎ去った歴史は変わらないから良いけど、その歴史の上に成り立つ現在は刻一刻と変わってしまうから、本の中の常識や解釈は次第に通じなくなっていく。

この本があった地元の図書館もう少し好きになった。

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感想投稿日 : 2021年8月25日
本棚登録日 : 2021年8月25日

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