本気で面白かった。一瞬で読み切ってしまった。
美しいのに、醜い。これが人間というものか。いつまでも心に残りそうな作品。
戦後すぐという激動を生きる貴族。もちろん今回のように落ちぶれてしまう貴族も存在する。これまでの生活とは変わる、一般市民とはどこか交われない、そんな窮屈で苦しい世界の中でも、何か一つ活路を見出し、盲目のようにその道を行く。
生きがいとはなんなのか、死に様とはなんなのか、人間とはこうも難しい生き物なのか。今でもその答えは何も出ていない。
とても美しい作品だった。これが人間の魅せる光だと感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月10日
- 読了日 : 2023年12月10日
- 本棚登録日 : 2023年12月10日
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