忍びの国 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2011年2月26日発売)
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本棚登録 : 5066
感想 : 577
5

傑作の小説だった。話そのものも素晴らしい上に、主人公という主人公がいないのが斬新だった。誰を視点にしても物語を進める事ができ、良いも悪いもない世界で生き延びる人達の姿がよく描写されていた。前作の「のぼうの城」もとても面白かったが、それをも上回る面白さ。テンポの良く、笑える部分もある。リアリティもかなり追求されている。傑作と呼べる一冊に相応しい。時代小説である為、ある程度予備知識などはあった方が読みやすいが、それを抜いても面白かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年8月3日
読了日 : 2022年8月3日
本棚登録日 : 2022年8月3日

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