母性 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2015年6月26日発売)
3.53
  • (600)
  • (1625)
  • (1733)
  • (383)
  • (57)
本棚登録 : 20610
感想 : 1509
3

湊かなえさんの本だわぁ~!!
読み始めてすぐにそう感じました。

母性って…
本文中に辞書によるとと書かれていたのが
”女性が、自分の生んだ子を守り育てようとする、母親としての本能的性質”
うん、うん、そうでしょ~。
「母性とは?」と問われるとほとんどの人がそう答えるんじゃないの?と思ってしまう。

登場人物が母と娘というのはもちろんですが、この二人はずっと”母”と”娘”として登場します。
他の登場人物にはちゃんと名前があるのに。
主人公の二人が、〇子などの名前をもつ特定の人ではなく、”母”であり”娘”であることが、この本の大切な部分なのだと思うのです。

ラストで二人の名前が出てきます。
そこで初めて二人は”娘の母”と”母の娘”になったような気がしています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 湊かなえ
感想投稿日 : 2015年10月3日
読了日 : 2015年10月3日
本棚登録日 : 2015年10月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする