終末のフール (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2009年6月26日発売)
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八年後に小惑星が衝突し、全人類が絶滅する。
パニックの時期5年を経過した、仙台のマンション「ヒルズタウン」を舞台に、死にむかって生きる人間模様。

全部で8編。
「終末のフール」「太陽のシール」「籠城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」

ヒルズタウンを中心にして、各短編、誰かと誰かが繋がっていたりして、そこが面白い。
命の終わりが近づく。それも、全員一度に……。

それが問題ではなくて、死を前にして“どう生きるか”ということがテーマかな。
何も変わらずにいられることが、人として一番強いのだと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年8月12日
読了日 : 2017年8月12日
本棚登録日 : 2017年8月12日

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