ヒッコリー・ロードの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房 (2004年7月15日発売)
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本棚登録 : 594
感想 : 58

ポアロの秘書、ミス・レモンの姉が寮母を務める学生寮で、靴の片方、電球など、次々と不思議なものが盗まれる。ポアロは解決を依頼されるが、直後に寮生の一人が謎の死を遂げる。これらの不可解な謎は何を示しているのか。

何の関連性もなさそうな他愛のない盗難が実は大きな謎を秘めている、というストーリー展開に興味をそそられたが、大きな謎自体が物語の途中である程度解明され、犯人捜しが中心になると、興味が薄れてしまった。寮生が大勢登場し、一人一人のキャラクターを整理しきれなかったことものめりこめなかった原因である。同じように学生生活を描いた話としては「鳩の中の猫」というポアロシリーズがあるが、こちらの方が登場人物のキャラクターがたっていておもしろかった。

少し前にテレビドラマでこの話を放送していたが見逃してしまった。ドラマとあわせて読んでいたらもっと面白く感じたかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アガサ・クリスティー
感想投稿日 : 2021年2月24日
読了日 : 2021年2月5日
本棚登録日 : 2021年2月6日

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