感動が何度も込み上げて眼球が潤みだす、そんな良編でした。
あの名曲が、映画化に際してこんな小説へと新たに再編されるとは思ってもみなかっただけに、大沢たかおの情熱に読者としても感謝という気持ちが湧いてきます。
黒澤明監督作「生きる」を彷彿とさせる構成、1人増えた主人公たちの、当人自身ではなくその周りにいた影響を受けた人々の証言や回想回顧の羅列で紡がれる物語に何度も込み上げてくるものを感じる1篇。東日本大震災を絡めて、普遍かつ新しい物語が生まれた、そのバトンリレーがすばらしい。
映画も楽しみです。三池監督という意外性がまたなんともw
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
良作
- 感想投稿日 : 2015年3月12日
- 読了日 : 2015年3月12日
- 本棚登録日 : 2015年2月18日
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