時代背景は現代だったが、内容はバリバリのファンタジーで安心した。
ラルフ・イーザウさんは実在のことと話を絡めるのが非常に上手いと思う。ファンタジーなのだが、現実にもありえるかもというワクワク感が読んでいてとても楽しい。
音楽がテーマであり、共感覚を持つ女性が主人公のこの話は、終始本当の敵は誰で、誰を信じたらよいのかこちらもハラハラとしながら、サラの旅を見守った。
「催眠術はかかりたい者しかかからない」とあり、確かに音楽は日常にありふれていて、私も自分では意識しないうちに影響されているものがあるのだろう。
音楽には明るくないので、リストの事も断片的にか知らないが、アンデルセンなど、様々な人と交流があったのだなと驚いた。
白鳥と荒鷲など、厨二心をくすぐるような設定や、暗号など、よく思いつくなとしみじみ思う。
早く続きを読みたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年3月21日
- 読了日 : 2021年3月21日
- 本棚登録日 : 2021年3月21日
みんなの感想をみる