図書室を舞台に、少女たちが友だちとの関係や自分の居場所を探して悩みながら少しずつ成長していく連作短編集。
司書のしおり先生が素敵。先生の言葉は温かくて、自分はこのままでいいんだと安心させてくれる。
心がじんわり優しい気持ちで満たされる1冊でした♪
*「やさしいわたしの綴りかた」
*「煌めきのしずくをかぶせる」
*「教室に並んだ背表紙」
読書感想文の話、漫画家とネイルアーティスト志望の少女のお話が特に好きでした。
表題作も良かった。
本好きの一人としてしおり先生の言葉に「うんうん」ってなったし、心に響いてくるフレーズがいっぱいあって何度もじーんときた。
現役の中高生に特に読んで欲しい。それ以外の人にもお薦めの1冊です♪
『たとえ架空の中であっても、そこに一人の生きている人間を見出すことができるの。誰かを慮って、心を動かし、考えることができる。その感性は誰もが持っているものじゃない、とても得がたいものなんだと思うよ』
『わたしたちは物語を通して、そこに生きる人たちと出会うことができる。その言葉と優しさは、きっと本物だよ。実際に誰かと出会うことができなくても、物語に込められた願いは、きっとあなたを救ってくれる』
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年6月6日
- 読了日 : 2021年6月6日
- 本棚登録日 : 2020年12月9日
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