富士山より高い標高3800m、年平均気温-57℃、酸素も薄い過酷な環境の南極ドーム基地での8人の仲間との一年の暮らしを綴った1冊。
おもしろかった!
そしてラストはしっかりグッときた。
「そんな極寒地で人間って生きられるんだ」という驚きと笑いの1冊でした。
全然笑い事じゃない体験がいっぱいなんだけど、著者の語りが実に軽くて楽しげだから生死に関わる緊迫感が希薄で笑ってしまう。
南極観測隊のみなさん。
研究員と設営(サポート)隊員が派遣されるとのことで、著者は調理担当として海上保安庁から派遣。
著者の数々の料理や観測の様子、遊び心満載の仲間たちとの暮らしぶりが覗けます。
食材は信じられないくらい豪勢だけど、代わりに一年間この生活をするかと問われたら…御免被りたい。
特殊すぎて恐らく本書でしか味わえない体験ばかり。
-36℃で「今日は暖かいな」と感じる南極感覚。
人間の適応能力もすごいけど、彼らの肉体的・精神的タフさに拍手をおくりたい。
あと、知られざる冷凍食品のラインナップにも衝撃を受けました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月9日
- 読了日 : 2023年12月9日
- 本棚登録日 : 2023年12月9日
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