J.D.サリンジャー生誕100周年。この作品は初期の短編集です。子供を主人公にした作品が目立つます。『ライ麦畑でつかまえて』を想起させるような子供の内面描写がいくつもあり良い。中でも「笑い男」が好きで、この物語はコマンチ団という少年たちと団長の大学生の物語で、団長が彼らに話す物語が笑い男のストーリーなんですよ。この少年たちと団長の間に大人の女性が入ってきて不協和音を生み出し、どうやら二人は付き合っていて、でも、団長と女は別れるのかな。その団長の気持ちが笑い男のストーリーに影響し、子供たちにまで伝わるのです
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2019年11月12日
- 読了日 : 2019年11月12日
- 本棚登録日 : 2019年11月12日
みんなの感想をみる