ウォッチャーズ 上 (文春文庫 ク 5-5)

  • 文藝春秋 (1993年6月1日発売)
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本棚登録 : 623
感想 : 74

ある日人生に絶望した男が一匹の犬に出会う。まるでこちらが言ったことをわかっているかのような振る舞いをし、普通の犬にはできないような芸当をやってのける。
実はこの犬、研究所から逃げ出した、遺伝子技術を用いた人間並の知能を持つ犬だったのだ。犬に導かれ男の運命は大きく変わっていく。一方で同じ研修所から逃げ出したもう一つの生物が犬を狙って追いかけてくる。犬とは対照的な存在。科学が作り出した陰と陽。憎悪と殺意を膨らませるそいつから逃げる事はできるのか…?

犬とこんなコミュニケーション取れたら良いなぁって妄想をふんだんに詰めこみつつ、ハラハラさせる展開ももってきつつで面白かった。と同時に平気でこういう実験を繰り返す人間の所業に嫌気も感じたかな…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月9日
読了日 : 2021年2月9日
本棚登録日 : 2021年2月9日

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