めっちゃ良かった。
幼女誘拐殺人の罪で起訴された男、無実を訴えるも有罪判決を受けてしまう…。15年の刑期を経て社会に戻れた男は冤罪を晴らすため真犯人を追う。
これ、序盤で「真犯人わかったわー!今回僕ってさえてるー!」と思ったもののその人は途中で死んでしまった。おいおい、予想外れたか?と第2層の展開へ。面白くなってきた…これで解決か?と思ったら第3層へ展開するという層の厚い内容。早く次が読みたいって感じであっという間に読めた。
子供や老人などの弱者を狙った犯罪、弱者に罪を着せる歪んだ権力。そういったものに対する作者の怒りを感じた作品。
利己的な人間の性に胸糞悪い気持ちもしたのだけど終わり方が最高に良かった。人間ここまで堕ちれるか…と。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月9日
- 読了日 : 2021年2月9日
- 本棚登録日 : 2021年2月9日
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