つむじ風食堂の夜を読む前にこっちを読んでしまった。
表紙が可愛かったから。
そもそもちくまプリマー新書というのは、『子どもたちに何か一つだけ伝えたいこと』というテーマを基本に据えて、原稿用紙100枚で書くというコンセプトで、当時編集者だった松田哲夫さんが立ち上げたものだそうで、その話を最初に聞いた吉田篤弘さんと浩美さん(クラフトエヴィング商会)のお二人が「そういうことなら」と、『子どもたちにリボンをかけた小箱をひとつひとつプレゼントするイメージで』新書としては大変珍しい、一冊ごとに表紙を変えるスタイルにする事を提案されたのだそうです。
そんなわけで、子どもたちに向けて書かれていているだけあって、平易で読みやすいお話でした。
話し合って決めたわけでもないのにいつの間にか役割分担ができていて、野菜を作る人、魚を獲る人、それらを売る人、荷物を配達する人、などなど、いろんな人がそれぞれの役割を誇りを持って、あるいは好きでもないけど我慢しながらこなすことによって、世の中が上手いこと回っていることに、宇宙人目線で感心するくだりが面白かったです。
小学校中学年くらいから読めると思います。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月26日
- 読了日 : 2020年7月25日
- 本棚登録日 : 2020年7月25日
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