ぼくは勉強ができない (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1996年3月1日発売)
3.78
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本棚登録 : 18939
感想 : 2161
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前回手にした作品が良かったので、山田詠美さんの代表作である本作も手に取りました。

高校生が主人公の本作ですが、青春の紋切り型の価値観に囚われない感じが個人的にはgoodでした。なんでしょう…大人になったからこそ刺さる感じと言いますか、妙な納得感があるというか、色んな価値観を提示してくれる感じがしましたね。

それとサラッとした文体で読んでて違和感なくスラっと読めちゃうのが妙に中毒性帯びてて、すごく好きですね笑

学生時代、受験戦争や部活動で、ある意味余裕のなかった高校時代を過ごしていた自分にとっては、遊びや経験で広い視野を持つことの重要さを教えてくれる本作は心に残る本の1冊となりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月18日
読了日 : 2023年3月18日
本棚登録日 : 2023年3月18日

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コメント 1件

workmaさんのコメント
2023/03/21

ネモJさん
はじめまして。

この作品、自分も好きで 20年以上読んでます。時々読み返してハッとさせられるんです…そして、中学生の男の子(息子・甥っ子)たちにも勧めてみたら、好意的に受け取ってもらえてうれしかったです。
ま~、秀美くんみたいな少年はほとんどいない…と思いますが…彼の周りの大人たち(母・祖父)が粋で憧れます。ちょっとだけでも近づけますように、と、せっせと読書に励む日々ですかね…(^_^;)

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