「24時間かけて80キロ歩く」という奇妙な学校行事に参加する男女の物語ですが、青春全開な感じがたまりませんでした。
物語としてはずっと歩いてるシーンなので、特に大きいイベントが起こるわけではないのですが、高校最後というシチュエーションや、夜間を歩く雰囲気、蓄積した疲れから徐々に登場人物たちが本心等を吐露していくことで物語が進むのは非常に面白かったです。
そして主人公2人を取り巻く友達がとにかく良い人たちばっかりで、すごく心が温まりました。ただ、中には性格悪い人も何人かいるので、そこが上手く対比されてて印象的だったのかなとも思います。
個人的にはこの小説を読んでこなかった理由がありまして、私の兄の高校で、実際に10時間で40キロ歩く謎の学校行事があり、妙なリアリティがありました。
まぁこの小説を読んでると私の兄も青春してたのだろうと思えて、思わず笑みがこぼれてしまいました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年3月6日
- 読了日 : 2023年3月6日
- 本棚登録日 : 2023年3月6日
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