なんとなくストーリーは知っているけど、これまで読んだことがなかったので、本作を手に取りました。確かに本作を読むと、登場人物たちの主観で物語を進める構成や、薄暗い雰囲気でもなぜかスルッと読めてしまう不思議な魅力と怒涛のラストの展開を感じ、湊かなえさんの原点だなと改めて思いました。
本作は主人公である教師、森口が生徒たちに自分の娘が殺されたこと、その犯人が自分のクラスの中にいることを告白することから始まります。本作はその謎を解明することよりも、教師の森口の復讐劇に重きが置かれています。そして、その復讐の結末がもたらした顛末が関係者の口々から語られるというもの。
中学生の心情を描くのが特に上手いなと。何かに酔ってるような無敵感はそれこそ中学生特有の感情で妙に納得感ありました。笑
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年10月14日
- 読了日 : 2023年10月14日
- 本棚登録日 : 2023年10月14日
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