3+
エリザベス・フェラーズを読んだのはトビー&ジョージ・シリーズの「猿来たりなば」以来、2作目。本書は同シリーズ1作目で著者のデビュー作。「猿〜」ではトリックや動機などこねくり回した感じがなかなか面白かったのだが、登場人物が皆エキセントリックで、ユーモアなのかクレイジーなのかつかみ難いところがあり、主人公コンビの性格すら結局よくわからなかった。本書を読んで、あれは著者流のユーモアなんだなと改めて認識したところ。最終的に明かされない謎もあるが、トビーがあんな性格なんだから仕方がないというところで一応整合性も取れているような気もする(すっきりはしない)。タイトルの通り、その死者の名も気になるけれど、一番気になるのはジョージの本当の名前だというところに洒落が効いている。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年7月12日
- 読了日 : 2012年7月12日
- 本棚登録日 : 2012年7月11日
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