「私の原点の一冊」みたいな特集を見て、思い出した。小学生の頃、紀伊国屋書店本店で、親に「欲しい本を一冊選んで来なさい」と言われ、この本を選んだら誉められた。(おっ、この子はスジがいいな!みたいな 笑)
それもあってか何度も何度も読んだ。好きなおやつの日には必ず引っ張り出してきた。
戦前のお話なので、当時でもかなりのレトロだったけれど、頁を開くたびに友だちとなったノンちゃんといっしょに雲の上に行くことができた。
簡単に言うと、木から落ちたノンちゃんの夢(臨死?)の話だが、仙人のようなおじいさんと家族や友達のことを語り合い、ノンちゃんも自分自身を見つめ直していく物語。昔ながらの家族が暖かい。
だが成長したノンちゃんを待っているのは戦争で、いじわるな兄ちゃんやケンカ友だち?の長吉も兵役へ。
子ども心に平和であることの良さをおやつとともに噛みしめた記憶。
いつかまた読もうっと。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年6月7日
- 読了日 : 2023年6月7日
- 本棚登録日 : 2023年6月7日
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