夜八時を過ぎたら… (くもんの海外児童文学シリーズ 11)

  • くもん出版 (1995年7月15日発売)
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本棚登録 : 24
感想 : 4
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エイキンは長編も面白いけれど、やっぱり短編が素晴らしい。
「しずくの首飾り」「海の王国」、そして「ぬすまれた夢」、本書は他の作家には決して描けない作品です。
おばあちゃんと娘が実際には存在しない猫を飼っていたり、犬に数字でできた投げ縄を投げたり、カラスの巣で育った赤ちゃんがいたり。
あっという間に独特の不思議な世界に連れて行ってくれます。
私が特に好きなのは「四人の天使」。
この世にバッハに関する本は多数あり、たくさんの愛好家がいると思うけれど、児童書の短編の主人公になっているのを知っている人がどれだけいるでしょうか。
これはヨハン坊やが四人の天使の四声コラールを聴くという美しいシーンがあって印象に残ります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年7月9日
読了日 : 2012年7月9日
本棚登録日 : 2012年7月9日

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コメント 1件

猫丸(nyancomaru)さんのコメント
2013/02/06

「「しずくの首飾り」「海の王国」、」
私の場合、この2作と「とんでもない月曜日」を楽しく読みました、この「夜八時を過ぎたら…」は未読なのですが、イラストがヤン・ピアンコフスキー!なので是非読まなきゃって気になっています。

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