洋子さんの本棚

  • 集英社 (2015年1月5日発売)
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感想 : 38

第二章の「少女から大人になる」が特に印象に残った。自分も女だからだと思う。[人生には3回裁ちバサミがある]という文章が出てくるんだけど、それが私の心に響いてしまった。3回というのは、生まれるとき、自立するとき、死ぬときだ。凄く深い言葉だと思う。他にも、第四章の[過去は必然だった]、第五章の翻訳家の岸本佐知子さんの[翻訳に大事なのはからっぽな壺だ]という言葉が深い。

この本を読んで自分の読書について考えてみた。本を読むのはもちろん好きだから、という事と現実逃避。(これは最近気づいた)

小学生の時は結構図書館で借りて読んでたと思うけど、あまり覚えていない。犬の話とかは何となく覚えてるんだけど。あとは漫画ばかり読んでた。

学生の時もほぼ漫画。たまにX文庫とかコバルト文庫。(今でもあるのかな?)吉本ばななさんの「キッチン」は読んだけど、内容は覚えてない。ただ、冷蔵庫の音は何となく覚えてる。

社会人になっても相変わらず漫画を読んでた。でも、「世界の中心で、愛をさけぶ」を読んでから小説を読むようになった。どっぷり小説にハマったのは東野圭吾さんだ。友達に教えてもらって、ハマってしまった。

思い返すと、漫画ばかり読んでた。私にとって本を読むというのは、漫画が基礎になっている。二人の洋子さんみたいに感銘を受けた本は特にはない、という事に気づいてしまった。私が深読みをしてないということなのか?それはどうなんだろうと思いつつ、これからも読みたい本を読んでいこうと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年6月20日
読了日 : 2022年6月20日
本棚登録日 : 2022年6月20日

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