ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ (メディアワークス文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年3月25日発売)
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本棚登録 : 2449
感想 : 216
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暗い(^ ^; 全体的にどんよりしてて、暗い(^ ^;

もちろんこのシリーズ全体、明るく爽やかスキップらんらんらん...というものでは全く無い訳だが、それにしても印象が暗い(^ ^;

ビブリアとも長い付き合いがある、某古書店の若旦那が亡くなって、その遺品である千冊の蔵書を、相続するのしないの、売るの売らないの...にまつわる家族のごたごたが主軸。ただそこに、若旦那が若い頃事故で記憶喪失になって失踪していただの、別れた妻と息子との関係だの、篠川家三代の確執だのが絡んできて、一筋縄どころか五筋縄、十筋縄必要な話しに(^ ^;

人の死とか、「情念」的な物に主眼を置いているからか、いつものシリーズに増して重く、暗い印象が残る。最後も、ハッピーエンドとはほど遠いような...いや、これは一種の「救い」t捉えて良いのか...でも、所詮は智恵子の掌の上で踊らされているだけのような...と、思いは千々に乱れ(^ ^;

メインとして取り上げられる作品は、夢野久作の「ドグラ・マグラ」。「読むと発狂する」という惹句に騙され、私も昔読んだことがある。が、読んだ感想は「それ程でもない」だったような(^ ^; むしろ、あまり記憶に残ってないくらい(^ ^;

でも今回、作者と作品について新しい情報をたくさん得たら、再読してみたくなった(^ ^

...これ以上は、色々とネタバレになりそうなので、この辺にしておくか...(^ ^;

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2022年7月21日
読了日 : 2022年7月19日
本棚登録日 : 2022年7月12日

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