むぅ...重い(- -;
会社の行き帰りや昼休みに「気楽に読む」には、
テーマも事件も描写も全てが重すぎる(- -;
中巻までに丁寧に描かれた少年院帰りの三人の少年。
様々な偶然が重なって、娑婆で再び集結する。
いや、「集結」と言うほどの強い結びつきでもないか。
とある一つの目的に向かってチームを組む。
他の少年院仲間も巻き込みつつ、目的は達成。
が、小説としてはその「目的」がテーマな訳ではなく、
「その後」の人間模様も丁寧に描かれていく。
それがまた容赦なく「救いの無い」展開で(^ ^;
少年達を結びつける「設定」が覆されたり、
事件の後のさらなる事件が呼び寄せられたり...
むき出しの悪意を向けてくる相手と対峙し、
しかもその悪意の根本が実はずれていたり...と、
作者は「これでもか」と人の世の不運な巡り合わせを
畳みかけてくる(^ ^;
因果応報。
それがこの小説の根底に流れる大きなテーマか。
しかもその因果は、世代を超えて報いてくる。
運がいいとか悪いとか、
そういうことって確かにあるのだなぁ...(- -;
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
サスペンス
- 感想投稿日 : 2018年11月17日
- 読了日 : 2018年11月16日
- 本棚登録日 : 2018年11月14日
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