引きこもりの青年がアルツハイマーの老人と夜の川岸で出会い老人の初恋の人を探すことになる。簡単にいえばそれだけの話。でもそこにとある事件とその謎解きがからんでいく。引きこもりの謎解きというと坂木司氏の小説があるけれど、坂木作品ほどのミステリ感はない。引きこもりの程度が軽いということもあるけれど、後半の主人公の行動力に少し違和感も感じる。ここまで動けて人に対しても積極的に働きかけられるなら引きこもることもないのでは とも。それでも人間性を失いつつある全くの他人のために精一杯努力する主人公に拍手を送りたくなる。
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- 感想投稿日 : 2007年11月24日
- 読了日 : 2007年11月24日
- 本棚登録日 : 2007年11月24日
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