高校生×吹奏楽の黄金青春小説。
だけど、額賀さんはここに「ブラック部活」という今ならではの問題も盛り込んできた。そうなんだよ、部活問題、いま難しいんだよ。
高校生って人生において最初の分かれ目なんだよね。どこに入学するか、から始まり、どの部活に入るか、どういう進路に進むか。そういう岐路に立っている三年間、大きくて重い時間。その時間を部活に捧げる高校生たち。自分の能力や才能に悩んだり折れたり去ったり、そして全うしたり。そのどの道を選んだとしても、どの道が正しかったかなんて最後までわからないわけで。後悔することもあるだろうし、思い残すことなく次の一歩を歩みだすこともあるだろうし。そんなひとつひとつの青春を丁寧に描いているのはさすが額賀さん。ブラック部活についてはいろいろ思うところがあるのだけど、それはまた別の話。
読書状況:読み終わった
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2018年7月
- 感想投稿日 : 2018年7月21日
- 読了日 : 2018年7月21日
- 本棚登録日 : 2018年7月21日
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