禅と日本文化 (岩波新書 赤版 75)

  • 岩波書店 (1964年3月21日発売)
3.66
  • (42)
  • (63)
  • (85)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 1195
感想 : 63
5

禅とは、日本人とは何か。日本人なのに答えられない自分を問題視して、手に取った本。
本著では、禅を茶道、俳句や武士といった様々な関係性で論じ、その中で日本文化と核心とは何かに迫る。特にp155,156の日本人の心の捉え方は必見。著者によれば、日本人の心の強味は、最深の真理を直覚的につかみ、表象を借りてこれをまざまざと現実的に表現することにある。
今の教育システムは、こうした日本人の心の強味を活かせるものになっているか?欧米の影響を過度に受け、強味を失いかけていないか、考えさせられた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学
感想投稿日 : 2016年9月25日
読了日 : 2016年9月25日
本棚登録日 : 2016年9月25日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする