希望 (ハヤカワ文庫 JA セ 1-1)

著者 :
  • 早川書房 (2011年7月8日発売)
3.18
  • (11)
  • (21)
  • (37)
  • (13)
  • (7)
本棚登録 : 319
感想 : 37

79:「NOVA3」に掲載されていた「希望」が面白かったので、初の短編集のこちらを購入。帯の「文学と科学の境界を越え」という煽りにビリビリ来たのですが、どれも期待以上の面白さでした。難しいのですが、その難しさを自分のものにできれば、もっと面白く読めると思います。エレガントということばを、本当にエレガントに使われる方だなあと、いちSFスキーとしてはラブコールを送らずにはいられません。宇宙の、世界のエレガントさを信じるというか、エレガントであって欲しいと願うというか、そうであっても、そうでなくとも、「ここ」がエレガントであることに変わりはないのだという希望。シャープで端正でうつくしい物語でした。理解できないなりに、大好き。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月8日
読了日 : 2011年8月2日
本棚登録日 : 2018年10月8日

みんなの感想をみる

ツイートする