79:「NOVA3」に掲載されていた「希望」が面白かったので、初の短編集のこちらを購入。帯の「文学と科学の境界を越え」という煽りにビリビリ来たのですが、どれも期待以上の面白さでした。難しいのですが、その難しさを自分のものにできれば、もっと面白く読めると思います。エレガントということばを、本当にエレガントに使われる方だなあと、いちSFスキーとしてはラブコールを送らずにはいられません。宇宙の、世界のエレガントさを信じるというか、エレガントであって欲しいと願うというか、そうであっても、そうでなくとも、「ここ」がエレガントであることに変わりはないのだという希望。シャープで端正でうつくしい物語でした。理解できないなりに、大好き。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月8日
- 読了日 : 2011年8月2日
- 本棚登録日 : 2018年10月8日
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