かなり昔に読んだときは、内容を理解しがたくて途中で断念。社会人になって色々な経験をしてから読むと面白い、興味深い作品です。夏目漱石が志賀直哉を評価するのもなんとなく分かるような気がしてきました。
この作品は主人公の出生や結婚した相手との関係性について語られる主人公の日記のような感じで進んでいきます。ウジウジした感情が続く部分、話の盛り上がりや中心となるようなテーマが見られるわけでもないまま終わる感じです。でも、この作品を読みながら、頭の中に主人公の見ている情景や主人公にいる場所の情景などを思い浮かべながら余韻に浸るのがこの作品の楽しみ方のように思いました。
色々と経験した年齢になってから、再度手にとってみてください。一度は最後のページまで読む価値あると思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年9月11日
- 読了日 : 2014年11月2日
- 本棚登録日 : 2014年11月2日
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