効果10倍の(学び)の技法 シンプルな方法で学校が変わる! (PHP新書 455)

  • PHP研究所 (2007年4月17日発売)
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2017年?冊目「効果10倍の(学び)の技法 シンプルな方法で学校が変わる!」読了。

教職大学院に通う知り合いから進められて読んだ一冊。今までさまざま読んだ書籍にまとめのような感じだった。最近の教育本を一つにまとめたようなものなので、お得感がある。

(以下抜粋)
●研究協議を飛躍的に意味のあるものにするシンプルな方法を紹介します。それは、「批判的な友だち」という方法です。「批判的な友だち」は、4つのステップで行われます。
①わかりにくかった点や理解できなかった点に対する「質問」
②いい点の「指摘」
③悪いとおもった点を改善するための「質問」
④授業者への「ラブレター」

●(PTについて)大切なことは、このチームの提案した案は、反対があっても「まずやってみる」という原則を決めておくことです。こうしておけば会議で反対されて実行できない、となる心配がありません。

●(学び方のスタイルについて)
①見たり聞いたり、読んだりして学ぶタイプ
②じっくり考えることによって学ぶタイプ
③動いたり、実際に試してみることによって学ぶタイプ
④フィーリングや感情、直感を大切にする形で学ぶタイプ

●(ガードナーのマルチ能力)
①言語的能力
②論理・数学的能力
③空間能力
④身体・運動的能力
⑤音楽的能力
⑥対人的(人間関係形成)能力
⑦内省的(事故観察・管理)能力
⑧博物的(自然との共生)能力

●(ブルームの思考の種類)
・覚える(どこで?どんな?)
・理解する(なぜ?)
・応用する(他の例は?)
・分析する(原因は?)
・まとめる(どうすれば?)
・評価する(具体的な解決策は?)

●(テストで点数を示すことについて)研究によれば、点数を示すことは誰にとってもよくないという結果が出ています。平均点以下の子たちにとっては、「自分はダメだ」と思ってしまうのですから、いいはずがありません。平均くらいの生徒の多くは、「このぐらいやっていればいいさ。親にも文句は言われないし」と思うようです。なかなか教師や親が期待しているように「今度こそ、がんばろう!」とは思ってくれないようなのです。そして、いい点を取った子たちにとっては「これからもいい点を取り続けないといけない」というプレッシャーになるだけのようです。

●(生徒の自己評価について)生徒たちの評価の方が甘くなるだとうと予想していたらしいのですが、実際は多くの場合、生徒たちの評価の方が厳しいようです。

●講座終了3年後も、参加者の半分が活動を続けている、という実際に測ることのできる数字を設定をしてみるのです。それが目標が達成されたかどうかの指標です。

●(授業アンケートについて/対生徒)
①今学期、自分が「伸びた」「がんばった」と思うことを書いてください
②今学期、自分が「不十分だった」「次の学期はもっと頑張りたい」ということを書いてください
③授業において「こうすればもっと自分の力になる」という提案があったら書いてください

●(授業アンケートについて/対教師)
①今学期、教科指導において自分が「工夫した」「がんばった」「手応えがあった」と思うことを書いてください
②今学期、教科指導において自分が「不十分だった」「次の学期は改善したい」ということを書いてください
③生徒に対して、「こうすればもっと彼・彼女は伸びると思う」という提案があったら書いてください

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月22日
読了日 : 2017年8月22日
本棚登録日 : 2017年8月22日

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