ローマ亡き後の地中海世界2: 海賊、そして海軍 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2014年7月28日発売)
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読了。

ローマ亡き後の地中海世界 2 海賊、そして海軍 / 塩野七生

もちろん1の続きでローマ亡き後地中海世界がどうなってたから、相変わらずイスラム海賊ですね。10世紀ころからのまとめです。

シチリアはノルマン人登場でキリスト教の手になり王国化

ピサ、ジェノヴァ、アマルフィ、ヴェネツィア等の海洋都市国家化

海賊には海軍で!みたいな感じでピサ、アマルフィ、ジェノバが合同海軍を用意しだす。ヴェネツィアは独自路線。(海の都の物語はこの時期っすね)

十字軍の時代、十字軍やってても地中海は海賊ですよと。

ヨーロッパ諸国の沿岸で海賊により拉致され奴隷になったキリスト教を救出する組織
救出修道会と救出騎士団のお話
慈悲の心はすごいですね。

黒人奴隷がどうのという前にイスラム海賊とイスラム地域によるキリスト教奴隷商売があったということですね。奴隷の歴史は長いですねぇ。もちろんイスラムの前にもあったでしょうが。それがもうビジネス化してるんだから止まらないですわね。

ルネッサンス時期もその周辺では海賊と奴隷で苦しむ人がいたってこってす。おいたわしや...。

ということで面白かったです。

次の目次見るにバラバラな国が大国化するようなのでイベリア半島からイスラム追い出されるのかねぇ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 購入本
感想投稿日 : 2016年1月19日
読了日 : 2016年1月19日
本棚登録日 : 2016年1月19日

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