池上彰氏が進行を務めたダライ・ラマ14世と日本の大学生の対話を書籍化したもの。「嫌なことを忘れるには」のような個人レベルから世界の格差問題まで幅広い問いまでをノーベル平和賞受賞者のダライ・ラマ14世が答える。
【本文の要約】
タイトルにある「生きる意味」とは
各々が幸せな人生を送ること。
しかし、自身の幸せを願っていては幸せになれない。
幸せな人生を送るには
他人に対して慈悲と愛の精神を
自身に対して忍耐の精神を持つことで
心の平穏を保つこと必要。
嫌いな人間に慈悲や愛を持って接するのは難しいが
「相手も幸せな人生を送ろうともがいている同じ人間だ」
と思うことで その道に近付くことができる。(もちろん長い道のりだという)
国際社会の面でも同様で、自国の利益だけを重視した政策は争いの種になる。
このグローバル社会の中では1国、1地域、個人では生きられない。
他人の幸せを願うことが21世紀を成功させるために重要である。
【印象的な言葉】
嫌なことを忘れるには心の平穏が大切である。
「これは些細な問題だ」と心を大きく持つことで
この平穏を得る。
「許す」とは忘れることではない。
相手の存在を否定することでもなく
心を開いて相手を受け入れること。
そしてその記憶にまつわる負の感情のみを捨て
自身を自由にすることが許すことである。
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- 感想投稿日 : 2012年12月30日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年12月30日
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