ゴルフ場殺人事件 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 2)

  • 早川書房 (2004年1月1日発売)
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本棚登録 : 778
感想 : 106
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  ヘイスティングズの春が訪れる話でもあり、「恋の盲目者」が陥りがちな失敗を数回犯してしまう話でもある。ポアロおじさんも、これには参ったろう。

 俗に言う、どんでん返しがある。双方が(ベラとジャック・ルノー)庇い合っている、という状況を一早く推理できる人は、指数の計算とも合わせて大体展開の予想はできるが、予想できているとしてもやはり「どんでん返し」というのは、性に合っているのか小気味いい。
 トリックというトリックはないものの、「紐」がこんがらがってしまっているため、どこがどうなっているのか、わからなくなってしまっている事件となっている。それをほぐしていく手腕の鮮やかさと言ったら!
 
 何故、穴が掘ってあるのか。何故、鉄管がそばに落ちているのか。何故、浮浪者が死んだ後にナイフを刺したのか。夫人の「今となっては、もうどうでもいいことだけれども」とはどういう意味なのか。
 ポアロおじさんの推理を聞いてみよう。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2012年11月10日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年11月10日

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