火天風神 (光文社文庫)

著者 :
  • 光文社 (2006年8月10日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 27
4

表紙は何だか可愛らしい装丁なのに、中身はとっても怖かったです!ミステリ要素も無きにしも非ず、なのですが何より怖かったのは、やはり自然の脅威と人間という生き物そのもの。台風が近付いて来ると妙にワクワクしたものですが、この本を読んで、ちょっと…いや、かなり考えが変わったというか…台風に直撃されたことが無いから、そんなことを言えてたんだなぁ、と。自然の脅威を目の前にして人間とは何とちっぽけな存在なのか、と改めて感じさせられました。反省。

たくさんの人物が登場しますが、話は決してややこしくならず、サクサクと読み進められます。むしろ続きが気になって気になって止められません。

しかし台風に火事に死体に…一度にここまで非常事態が重なるなんて、もう不運としか言いようが無いですね。でも、こんな時こそ人間の本性が現れるのかも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2006年9月10日
読了日 : 2006年9月10日
本棚登録日 : 2006年9月10日

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