自由主義の再検討 (岩波新書 新赤版 293)

著者 :
  • 岩波書店 (1993年8月20日発売)
3.55
  • (21)
  • (31)
  • (68)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 408
感想 : 33
4

リベラリズム関連の書籍をと考え、もう25年以上も前になりますか。かつては広く読まれていたと思われるため一応手にとってみた。

古代ギリシャからはじめて共産主義まで時代順に。そこからロールズらに触れ、リベラルーコミュニタリアン論争となり、タイトルから何となく予想はしていたが筆者はコミュニタリアンの自由主義批判に好意的なところで終わる。

筆者がいうに、現代は道徳世界も政治世界も経済に従属してしまい、経済に支配されている。そうした構造を変えたいがロールズら現代リベラリストには不満で、コミュニタリアンに期待という。

前半は教科書、後半は時代診断書として読んだ。リベラリズムや自由についての類書が増えた中で、必読文献かと問われると自信がない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月28日
読了日 : 2021年5月28日
本棚登録日 : 2019年12月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする