バブル崩壊で会社も金も失い,妻子とも別れたろくでなしの中年男が,母の命を守るための奮闘記。
風船のようなデブ女マリが魅力的だった。下品なモーツァルトに神が宿り天上の音楽を奏でたように,人間くさいマリは献身的に別れを選ぶ。
「愛されることは幸せじゃないけど,愛することって幸せだよ。」
この言葉は深い。
この小説のBGMともいえるピーター・ポール&マリーの「五百マイルも離れて」がずっと頭の中で鳴っていた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年1月5日
- 読了日 : 2019年1月5日
- 本棚登録日 : 2019年1月5日
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