続 泥流地帯 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1982年8月27日発売)
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本棚登録 : 763
感想 : 75
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耕作が悩みながらひとつひとつ乗り越えて成長するさまがいい。兄の拓一は命懸けで大切な人、大切なものを守ろうとする言わば理想の人だ。泥流地帯の不毛な土地を復興させようと、挫けずにポジティブに汗を流し続ける。暴漢に襲われた弟耕作の代わりに大怪我をしても。
正しいことをして報いはなくても、試練と受け止めて生きる拓一。そんな兄を尊敬し、精神的な成長を遂げていく耕作。
この兄弟が泥流地帯を開拓するように、未来を切り拓いていく。
私が好きな場面は、節子の真実を耕作が受け止める場面。姉のために家族のために中学進学を諦めた耕作を思い、人知れず泣いた節子。それが耕作の胸に届いてよかった。

福子の幸せをみんなで祈るところにも感動をおぼえる。

希望と勇気が湧いてくる作品だった。

三浦綾子さん、ありがとうございます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 三浦綾子
感想投稿日 : 2024年4月1日
読了日 : 2024年4月1日
本棚登録日 : 2024年3月31日

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コメント 1件

日帰りトラックさんは40歳!プラスおっちゃん!さんのコメント
2024/04/02

コメントありがとうございます!
映画化されるなら、是非スクリーンで拝見したいものですね!
こちらまだまだ三浦文学初心者ですが、楽しませてもらいます。

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