探偵事務所で働いている佐伯修一は、老夫婦から「息子を殺し、少年院を出て社会復帰した男を追跡調査してほしい」という依頼を受ける。
依頼に後ろ向きだった佐伯だが、所長の木暮の命令で調査を開始する。実は佐伯も姉を殺された犯罪被害者遺族だった。その後、「犯罪加害者の追跡調査」を幾つも手がけることに。
加害者と被害者遺族に対面する中で、佐伯は姉を殺した犯人を追うことを決意する。
薬丸先生は、犯罪被害者や、犯罪加害者の心理を描写させたら右に出るものは居ないんじゃないか??ってくらい、リアリティを感じる。
被害者も加害者も、どちらの苦しみもひしひしと伝わってくる。
短編で繋がる物語。物語の先に大きな幸せなどあり得ないはずなのに、それでもちゃんと細やかな幸せに辿り着くところが、薬丸先生の優しさなのかなぁ。。。
読みやすく、没頭してしまう作品だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年9月12日
- 読了日 : 2021年9月12日
- 本棚登録日 : 2021年9月12日
みんなの感想をみる