まことさんのレビューを読んで気になっていた作品。
遠田潤子先生の作品はとても好きなのだが、書店でお見かけすることが少ないように感じる(^-^;
まことさんのレビューにピンときたものの、書店で見つけるのは骨が折れるだろうなぁと思い、これまたAmazonでポチっとやってしまった。
いやぁ、もう出だしから遠田先生よ!
いきなり実菓子という女性から、多聞のところに電話がかかってくるところから物語は幕が明ける。
実菓子は、この時点で、かなり多聞のことをよく知っている間柄だと伺い知れるが、二人の間柄は全くわからないまま。
ひょんなことから、多聞は実菓子のロングインタビューを引き受ける。
そこから次第に二人の関係、過去が浮き彫りにされていく。
本当に最初は何にも情報が無く?????え????
この人は誰なんだ?どうなるんだ???何があったんだ???
遠田先生の作品は、まぁ間違いなく???から始まる(笑)
???が何なのか知りたいから、ページを捲る手が止まらなくなる(笑)
実菓子がインタビューの場所として選んだのが藤屋。
幼い頃、この藤屋で多聞と実菓子は同居していた。
山奥の田舎。この田舎には、藤屋と斧屋という旧家があった。
この旧家には、過去に因縁があり・・・
気が付けば、遠田先生ワールドから抜け出せなくなる自分が居た(笑)
物語は、割と自分がこうあったらいいなぁという方向に進んでくれて、
暗い中にも一筋の光が見えるような、そんな作品だった(*^-^*)
いや遠田先生、さすがの表現力。
大満足でございます(*´▽`*)
- 感想投稿日 : 2021年4月11日
- 読了日 : 2021年4月11日
- 本棚登録日 : 2021年4月11日
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