カラヴィンカ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年10月25日発売)
3.63
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本棚登録 : 290
感想 : 46
4

まことさんのレビューを読んで気になっていた作品。

遠田潤子先生の作品はとても好きなのだが、書店でお見かけすることが少ないように感じる(^-^;
まことさんのレビューにピンときたものの、書店で見つけるのは骨が折れるだろうなぁと思い、これまたAmazonでポチっとやってしまった。


いやぁ、もう出だしから遠田先生よ!

いきなり実菓子という女性から、多聞のところに電話がかかってくるところから物語は幕が明ける。
実菓子は、この時点で、かなり多聞のことをよく知っている間柄だと伺い知れるが、二人の間柄は全くわからないまま。

ひょんなことから、多聞は実菓子のロングインタビューを引き受ける。
そこから次第に二人の関係、過去が浮き彫りにされていく。


本当に最初は何にも情報が無く?????え????
この人は誰なんだ?どうなるんだ???何があったんだ???

遠田先生の作品は、まぁ間違いなく???から始まる(笑)
???が何なのか知りたいから、ページを捲る手が止まらなくなる(笑)


実菓子がインタビューの場所として選んだのが藤屋。
幼い頃、この藤屋で多聞と実菓子は同居していた。

山奥の田舎。この田舎には、藤屋と斧屋という旧家があった。
この旧家には、過去に因縁があり・・・


気が付けば、遠田先生ワールドから抜け出せなくなる自分が居た(笑)


物語は、割と自分がこうあったらいいなぁという方向に進んでくれて、
暗い中にも一筋の光が見えるような、そんな作品だった(*^-^*)

いや遠田先生、さすがの表現力。
大満足でございます(*´▽`*)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月11日
読了日 : 2021年4月11日
本棚登録日 : 2021年4月11日

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コメント 2件

まことさんのコメント
2021/04/11

bmakiさん。こんにちは!

bmakiさんも遠田さんの作品は、以前から読まれていますよね!
私は、最近はまった新参者です。
お仲間がいて嬉しいです!
この作品は、初期のものにしてはかなり遠田色が出ている、これでもかというような作品だった気がします。
私は、昨日、やっと図書館で借りた新作の『紅蓮の雪』を読了しました。
明日レビューしようと思っています(*^^*)

bmakiさんのコメント
2021/04/11

まことさん

まことさんも遠田先生の作品、たくさん読まれてますよね(*^-^*)

私も、去年か一昨年知ったばかりのような気がします。雪の鉄樹を読んで、大嵌りしました(*^-^*)

紅蓮の雪ですか!?未読ですね~。
レビュー楽しみにしてます。

またAmazonでポチってしまうかもしれません。
実は先ほどもまた、まことさんの本棚からポチりとやってしまいました(*^-^*)

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