神さまのビオトープ (講談社タイガ)

著者 :
  • 講談社 (2017年4月20日発売)
4.11
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本棚登録 : 7961
感想 : 580
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図書カードを会社から貰ったので、新品で購入第二弾!
流浪の月がとても良かったので、作者買い。
まだ凪良ゆう先生の作品を読むのは、これが二作目。

事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしているうる波。

なんちゅー設定やねん!これをどう落としてくるんやねん!!
と思いつつも読み進める。

この、死亡した夫と暮らすうる波と鹿野くんを軸に、彼女らが関わる人との物語が短編として紡がれる。

秘密にしていた鹿野くんの幽霊のことを、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。ある日偶然、うる波は佐々くんが千花ではない女の子と親密そうに歩いていたのをたまたま目撃する。
それから暫く経ってから佐々は不審な死を遂げる。

この話は少しミステリーちっくで、背中が少し寒くなるようなそんなお話だった。

うる波はロボットの親友を持つ少年の家庭教師をすることに。
秋くんと、春くん。二人はまるで普通の人間のように会話をする。

この話は、どこか哲学的で考えさせられてしまう。


うる波は、自宅で小さな子ども相手に絵画教室を開く。そこに大学生の青年が、自分も教室に入りたいと、、、
まさか変態!?と最初は懐疑的に見るうる波だが、大学生の金沢くんは、実は小学四年生の秋穂ちゃんと両想い。
ひや、こちらの落ちも予想外の展開。


最後はうる波が働く高校でのひと騒動。容姿端麗、学校カースト最上位の立花さんが、冴えない安曇くんにストーカーされているという噂が。
この二人の関係は?

どのお話も、年齢的には全く合わないので感情移入とまではいかないが、優しい文書で、さらさらと心の中に落ちてくる。
そんな物語が詰まっていた。

少し和みたいなーって思った時、凪良先生の作品は心地良い(*^^*)
別の作品も読んでみよう♪

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月13日
読了日 : 2022年8月13日
本棚登録日 : 2022年8月13日

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