夫が急死した。これで自由な毎日がやってくる。好きな長崎の街で、好きな自宅で暮らすことが出来る未来を思い浮かべるが、、、
葬儀が終わると、舅姑が仏壇の話をもつてくる。合鍵を使い、まるで自宅のように姑の友達を呼んでいる。当たり前のように家に入り込んでいる姑。
自宅には、線香をあげたいと、全く知らない人間が押し寄せる。中には詐欺まがいの人間までもが。。。
都合よく嫁を使おうとする親族たち。
自由とはほど遠い生活が待っていた。
しかし意外な人間が彼女を救うために立ち上がる(笑)
この本には、結婚後の女の理不尽さ等、共感できる部分が随所に散りばめられていた。
全然自分とは違う状況だが、この場面はわかる!という描写がいくつも。
性格的にも、私はこの主人公にそっくりな気がした。何でも頼まれるとやってあげたくなるお人好し。そこにどっぷりと甘える周りの人間。
自分が相手を傷つけないように、しっかり話さないことには、相手にいいように利用されてしまう。全く自分のことじゃないかと(^_^;)
読んでいて色々反省する部分も多かった。
愛人の真相がわからず終いなのが、何となくモヤモヤしたが、ありそう、ありそうって読んでいると、あっという間に読み終わってしまった。
垣谷先生らしく、ほわっとした気持ちで本を閉じることができた(*^^*)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年11月7日
- 読了日 : 2021年11月7日
- 本棚登録日 : 2021年11月7日
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