黙過 (徳間文庫)

著者 :
  • 徳間書店 (2020年9月4日発売)
3.61
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本棚登録 : 480
感想 : 47
4

本屋さんで、装丁を表に向けて私の方を向いていた。
書店のポップに目が止まり、ブクログで評価を調べて購入。

「優先順位」
ひき逃げされた患者は、ドナーの意思を保険証に示していた。しかしその患者も3日以内に肝臓移植を受けられれば生きられる可能性がある。
しかし今のまま3日生きられる保証がない。
彼の臓器が使えたら、助かる人が沢山いる。


「詐病」
父親かパーキンソン病を患い、兄は仕事を辞めて父親の介護をしていた。
その父親が行方不明になり、勘当されていた弟が兄から連絡を受けて実家に戻る。
ひょんなきっかけで、弟が父親の詐病に気づく。


と、ここまで読んで、、
あれ?これ?短編!?
うっそーん。騙されたーーー(ToT)
がっくり。

と思っていたのだが、次の「命の天秤」の登場人物の名前が何か引っかかる。

そしてもう一話「不正疑惑」を読み終えて、最後の「究極の選択」へ。

ええーーー!?


これはびっくり!!
短編だと思っていた全く別の物語が最後に全て繋がり、しかも、、、

いやー、素晴らしい!
これはかなり読み応えがあった!

医療ミステリはそれほど沢山読んだことが無かったが、これはかなりレベルの高い作品なのでは!?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月25日
読了日 : 2021年7月25日
本棚登録日 : 2021年7月25日

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